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東京消防庁 記者会見 (ほぼ)全文

福島第一原発で3号機への放水をした東京消防庁による記者会見を書き起しました。
ただ美談として記憶するのではなく、今後、私たち日本国民がどういう政策を支持するかは、いざというときに、誰かにこういうことを強いていいのか、という視点を忘れてはならないと思いました。

書き起したのは⇒こちらの動画です。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13901079

途中、スタジオからの中継により中断された部分の動画もみたいです。
それでは…

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東京消防庁警防部長佐藤康雄氏) 大型のポンプと150mmのホースを延長できる放水車、この2台から成っています。このポンプの部分の水中ポンプを海の中に投下して、先ほどの1,2,3,4号機とある3号機脇に屈折放水塔車、これを揚げてここから毎分約3トン、3000リットルの水が注入できるので、それに接続して冷却作業を行うというものです。

私ども、初めに7時5分の第一回目に正門侵入したのはここにある特殊災害対策車、私どもではCSと言っておりますが、この特殊災害対策車に私の右側にいる冨岡隊長が乗り、まずこの車は放射線濃度が車の四方で全部測定できます。そして防護処置も施していて、ほぼ我々がこの後で使う屈折式放水塔車(PL)、そしてあるいはスーパーポンパーとほぼ同じ大きさですので、車が入れるかどうか、そして濃度がどれくらいあるんだろうかということを確認しました。そうした所、はじめの計画はかなり道がよくて、海の方にも水中ポンプを降ろせるという情報で行ったのですが、この敷地内の道路は幅こそあるが、津波の影響でほとんどのところがこのような大きないわゆる大型車両の入る余地がなかった。そこで、冨岡隊長はその周辺を全部調べて、海にポンパーがついて、水を降ろせる場所はないだろうか、設定位置が大事になります。風向きとタンクまでの位置、その辺がどこに一番停車すれば効率いいのだろうか、その他、通れる道、通れない道というのを確認してまいりました。

ところが予想では、初めの情報では海にすぐに水中ポンプを降ろせるということだったのですが、この敷地ではほとんど水中ポンプを降ろせない、なおかつ大型車の通行できる道路が少ないということが分かりまして、皆様のお手元にある活動図のこの一番上、これ北側になりますけれども、北側の海のところ、ここで初めて水中ポンプを降ろせるということが分かりました。そしてここの3号機のちょうど北側に道路があるのですが、その道路の位置にPL、いわゆる屈折放水塔車を設置すれば放水できるだろうと判断して、それでは、この屈折放水塔車とこのポンプをどのような形で、この車びろめの車、このような形で後ろから、150mmの、ここにありますこのように太い給水管を、このホースを、1本50メートル、約100キログラムあります、これを車で降ろしていけるだろうかと検討した。

ところが、瓦礫が非常に多くて、来るまでは降ろせないと分かったので、この道の外側にずっと道があるので、その道を通してまたもう一度放水塔車に入ってくると全部で2.6km、ホースを伸ばさないといけないことが分かりました。

そして、もう一つはここの1号機、2号機のの海側の反対側の道路を通ると、約800メートルある、ホース15本伸ばす内の8本くらい伸ばしたところで、ここで屋外タンクが転がっていたり、瓦礫が散乱しているので、車はここのポンプと屈折塔車を結べないということとで、この間、ポンプと瓦礫の間、約7本分、350メートルくらいは手びろめでこの太いホースを伸ばさないといけないということが分かった。

そこで一度本部に戻って、皆様のお手元にある活動時系列で17:05に正門侵入してから19:30に戦略再構築とありますが、一度初めに予想していた、できるだけ人が暴露しないように、車両から下りないで、機械でホースを延長して水を出せるかという戦略から、今度は、人力で放射線の中でホースを延長しなくてはいけないということで、検討を始めました。
その検討に19:30から、準備できるまで23:30までかかった。

そして、今、申し上げたように、3号棟の北側の道路に屈折放水塔車をつける、そして低い海の側の、北東の海の側にポンプを設置する、それを手びろめも含めて、効率よく延長するのには何人の人がいるだろうか、そしてここは放射線が非常に充満しているのか、CSという放射線濃度を測定する車、そしてその隊員たちを活用して、隊員の安全のための濃度を測定していながら、どうやって一番早く人を配置してこのホースで延長するかということを計画した。

その計画は2つの方策でございまして、第一班、私の左側にいる高山隊長の班でありますが、高山隊長の班には先ほどの屈折放水塔車、PL、これに3人乗車して、3号炉の北側の道路につけてもらう、計画通りの位置です。そしてそこにホースを延長する車、先ほどご覧いただいたこのホースを延長する車をつけて、その後さらにマイクロバス、これに作業が終わったら、即、現場を離脱できるようにマイクロバスということで、ここに手びろめの要員10人を乗せて、合計で屈折放水塔車に3人、マイクロバスに10人、そしてなおかつ、濃度を測定する係がいると言いましたが、その5人が乗って、マイクロバスには合計15人が乗りました。なおかつ、ホースを延長する車には2人ということで、高山隊長以下20人の者が3号機の脇につけて、車でホースを延長できるというところまで延長しました。

もう一方、私の右側にいます、冨岡隊長と同じく六本部【東京消防庁第六方面本部】の者ですが、鎌仲隊長がポンプの方、この車2台ありますが、この放水車と書いてあるこのポンプの方の車を、これを中心としてマイクロバスに12人、このポンプに3人そして、CSという濃度測定をする車、これを安全管理のためにつけて、こちらも3台で、全部でこちら【CS】5人載っていますので、鎌仲隊長以下20人。ということで両側から2班に分けて20人、20人。3台ずつに分乗して20人、20人の計40人で攻めて行きました。

活動図にあるようにこのPL側から、車の延長で8本伸ばして、ここに瓦礫があるので、ここからこのホースを20人で人力でひっぱりだして、残りの7本を手びろめでポンプに接続しました。この接続が終わったのが0時15分で、ホース延長完了という報告が入りました。
そしてこの時点から、放水開始まで0時30分と言うことですが、この屈折放水塔車、上の方で非常に、この辺りでは60mSv(毎時)くらいの放射線濃度でありましたので、下の方でもともとある程度、ノズル角度を設定しておいたものを3号棟の方に向けて、白煙が上がっていたので、そのあたり、一番開口部があってプールがあるところ、ということで、放水を開始しました。

一分間で3800リットル毎分まで最高で出るのですが、長時間放出するということで、約3000リットル強、毎分3トンぐらいの水量を放出しました。私の聞くところによると、この時、東電の方たちも一緒に行って、安全管理等していただきましたが、この放水をした直後に放射線の濃度レベルがほぼゼロに近いくらいメーターが下がったということも聞いておりますので、あ、プールの方に命中しているなと隊長が判断したということも聞いております。

以上の様な形ですが、安全管理として、先ほどのCSの部隊、こちらのポンプ側で5人、こちら側の屈折放水塔車側、この3号棟に近い方で5人、5人が活動をしている隊員の周辺で放射線濃度を測って危険がないかということを確認して行動をとりました。

以上が行動の概要の大きなところですが、今回、私どもが活動するに当たり、実は皆様、お手元に白黒で申し訳ないのですが、白黒の写真があります。
これはこの活動を行う前日、16日に荒川河川敷で行ったものでありますけれども、私ども、東京消防庁としては3月11日に地震が発生してから、やはりここの福島第一原子力発電所でこのような災害が起きているという認知をしまして、消防総監以下、私どもがまず11日は東京都内で51か所の火災が発生したので、そちらの方に専念して終息しましたが、12日からはこのような災害、特にニュークリア、N災害では私ども専門部隊を持っているので、どのような戦術で行こうかということを12日から。。。

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 スタジオからの解説で一時中断
******** 

…状況の中でいろいろ梯子車を伸ばしていたりする状況でありますが。(写真を指して)
現地に着きましても、現地で全隊員で何度も17:05に門をはいるまでの間、それぞれの隊で細部を検討した。

初め、はしご車を使って攻める予定だったが、当日、非常に風が強くて、はしご車の1100リットル毎分位の水量では風に流され、先の方が噴霧のようになってしまうので、3800リットル出せる屈折放水塔車は、40メートルの高さはなく、22メートルしかないが、まとまった太い水量をプールに送りこめるということで、各隊長が協議して、最終的に屈折放水塔車を使った案で攻めることになった。以上が説明の概略であります。

もうひとつ大事なことに、一番注意したのは大きく二つある。
一つは呼吸管理であります。
放射能の汚染で一番恐ろしいのは体内被曝と言われているので、門を入るところ、さきほど原子発電所の門があるが、これが約2キロ強ある。その手前、私が指揮本部、Jビレッジにつけましたが、ここからすでに呼吸器を着装して、すべての作業を終えて戻ってこるようにということで11型呼吸器、約2時間使える呼吸器を全員に装着させました。
そして、付着させないように防護服を着装させていきました。
呼吸管理が一番大事です。

2番目に大事なのは蓄積された放射線を被ばくした総量です。
もともと東京消防庁では一般の活動最大10mSvまで、普通の活動最大でも30mSvになったら脱出しなければならないとなっています。よほどのことの場合、これは一生のこと 100mSvを許すという基準です。

今回さいきほどの作業をして戻った後、除染をして、その後、私どものもとで災害アドバイスしてくださる先生が何人かおりまして、今回は東大【間違い。のちに杏林大学と訂正】の山口先生に同行していただき、山口先生に調べていただいたところ、線量計、ポケットのところどれくらいの線量を浴びたかの線量計を調べたところ最大で27mSの者が一人おりました。CSという全体を調べる、濃度を調べる車があると言いました。
そこに石井という隊長がやはり長時間いろいろとあちこちの状況を確認したので27mSvの被ばくがありました。

それぞれの活動の同じ活動の核となる隊長にも線量計をつけさせたけれども、14から15mSvが3人、10mS以下45人ということになって、なので概ね、私どもの基準、10mSv以下を満足し、超えた者も先ほど申し上げたように消防活動の基準、30mSv以下と言うことを幸いにして満たすことができました。

東大【杏林大学の間違い】山口先生に再度、ご確認いただいたところ、定量的には買った放射線濃度の図、CSという測定車で活動前に図った測定ポイントの図、そして、各隊員がつけていた線量計の3つの図を比較したとき、山口先生からは非常に妥当性のあるしっかりしたデータなのでこの被ばく量はほぼこれにまちがいないでしょう、この被ばく量でしたら隊員にそれほど健康被害がないでしょうと現地で言われました。山口先生は現在も、現地でとどまっていただいて、明日以降の活動、隊員とともに見守っていただいております。
今日、さきほど139名が第一陣、参りましたが、できるだけ被ばく量を少なくするということで、第一陣で入らなかった隊員のうち、申し送りをする数人を残して、この第一陣は私を含め、こちら【東京】に戻ってまいりました。

これも山口先生の指導で、消防隊長で先生方に待機していただき、お医者さん1人、看護婦さん2人で、全部採血していただき、血液を調べて放射線の被ばくを調べて、超えたら、山口先生に確認していただきます。もしある程度の被ばくの恐れがある場合には、再度、二次検診をするという体制で臨んでいますが、今の段階では30mSv未満なのでほぼ安全は確認できたかなと考えています。

石原知事が「国家の危機であるから、精いっぱい頑張ってこい」というご指示をいただいていって参りましたが、幸い139人の隊員の安全を確保しつつ、初期の目的であるという連続的に大量の水をプール内に注入できるミッションを達成できたと思っております。以上がはなはだ概観ではありますが、私どもの行動概要です。

**************
【質疑応答】
0:30~
(質問:任務を終えた現在の心境、放水塔車何メートル接近したか、建材の隊員の様子)
東陽消防庁総括隊長、冨岡隊長:私の率直な感想は非常に難しい危険な任務ではありましたけれども、国民の皆さんの期待するところをある程度達成できたかと達成感でほっとしています。

東京消防庁総括隊長、高山幸夫:私も同じですが、われわれの活動が普段とみんですけれども、福島県民、さらには全国の国民のため、安心と安全を与えたのかという気持ちで達成感で一杯です。

(2番目の質問に対して)
冨岡隊長:屈折放水塔車の接近位置、若干訂正あります。
実際に停まったのは、2号機と3号機のほぼ真ん中、実際の位置は車両の横から3号機の塔舎まで約2mです。東京電力のここの社員の方たちのお話ですと、私たちが止まって水を出した車からプールまで約50m離れているという話でした。

佐藤警防部長:隊員の健康ですが、活動を終わると除染という行動があります。これはどの程度各隊員が席さんの線量計で浴びているかということの他にガイガーカウンタのようなものを使って測定をします。そして汚染されていると思う物については全部ビニル袋に一括にしまいますが、その時に合わせて一時的な健康チェックを行います。その中では高山隊長がちょっと気分がすぐれなかった。すぐ、私どもの緊急車で山口先生のところにお連れしまして、山口先生に診察してもらった。そうしたところ、やはり極度の緊張状態の中での気分がすぐれない、ということであってこれは汚染による影響ではないという診断をいただきました。
今のところ、隊員については、全員が特に健康上の問題を訴えている者はありません。

(質問:各隊長に、今の健康状態は?)
冨岡隊長)健康状態は極めて良好です。

高山隊長)全く問題ありません。

佐藤部長)山口先生は杏林大学と言うことで訂正お願いします。

(質問:任務と現場で大変だったことは?)
冨岡)私の任務は私どもの警防部長から話があったように、一番最初に現場について、この現場でどういう危険性があって、どういう活動があるかを確認することでした。その中で私に強いられた一番の任務は今までやってきた訓練のようにこの現場は活動ができるかどうか、これが一番のポイントでした。実際に見たところ、非常に訓練のときとは違いましたが、まぁ通常の訓練とは違うけれども、このメンバーであればなんとかクリアできるという確信を持って帰ってきました。

(一番大変だったことは?)
一番大変だったことは隊員ですね。・・・(どういう意味ですか?と促され)・・・隊員は非常に士気が高いので…、みんな一生懸命やってくれました。えー、残された家族ですね・・・、本当に申し訳ないと、この場でお詫びとお礼を申し上げたいです。以上です。

高山)はい。通常の活動ですと普通の動きができるんでしょうけれども、今回の場合は目に見えない敵と戦うわけです。ですから通常、恐怖心と言う物が走るわけですし、その中でいかに隊員を短い被ばく時間で活動させるかということに非常に細心の注意を使いました。何よりもご覧になっているこの重たい100キロ弱のこのホースを通常でしたら車両で延ばせるんですけれも、さきほど説明あったように車が通れないということで約350メートル近くをこれはたった10メートルのホースですが通常これ50メートルです。50mの150mmの径のホースを隊員総出で瓦礫の中で手作業で一生懸命延ばした。それも、時間に限りがあるのでその中で一生懸命やってもらったことが非常に大変でした。何よりも、我々の安全を確保していただいた三本部(東京消防庁第三本部)機動部隊、通常、NBC【nuclear, biological, chemical】対応部隊ですけれども、その隊員たちが常に我々のそばにいて常に測定をして今、どのくらいだ、今どの位だ、とアピールをしてくれた。仲間のバックアップがあったからこそ、この任務は遂行できたんだとつくづく感じております。

(出動される前、家族とどんな話をされたか、家に帰ったら何をしたいか。)

高山)家族に派遣命令だから福島県事故現場に行ってくると、必ず帰ってくるから安心しろと、このように仕事場から直で出動だったので妻にメールしました。

(奥さんからは?)
信じて待ってますとメールで返ってきました。

(今、何をしたいか?)
今、何をしたいか?ゆっくり眠りたいですかね。

冨岡)私はちょうど家におりましたので、私の妻、娘、長男にこの場所に行くという話をして、安全が確保されえない限り仕事をしないからということで家を出ました。今、何をしたいか、一緒に家族でいればあれですけれど、だいぶ深夜ですので、私、お酒も好きなのでお酒を飲みながら反省会を一人でやってみたいと思います。

佐藤)3月17日、都知事から派遣の要請があったということを知り、その時は震災対策の作戦室等(?)に詰めていましたので、私の方もメールで妻に対して、これから福島原発の方に出動してくるよとメールを出したところ家内の方からは、日本の救世主になってくださいと一行がメールで参りました。
(今何をしたいですか?)
ゆっくり寝たいです。・・・
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英語を使う仕事柄、何かお役に立てればと訳しています。ただ医療の専門家でも放射線技術の専門家でもありませんのでその点では素人です。どうぞご理解ください。I translated, hoping it would help but please note that I am not an expert either in medical or radiological field.

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